
直接夫に連絡してほしい…
もしあなたに夫母から夫宛ての連絡がきたらどう感じますか?
気になる?気にならない?
私は「なぜ直接本人に伝えないのだろう?」とずっと疑問でした。
この疑問を感じて20年…。
自分の本音に気づいて伝えてみた経緯を今回お伝えいたします。
「小包送りました」の連絡が私に来る

夫母は、畑で取れた新鮮な野菜や子供たちの好きなお菓子を詰めた小包を送ってくれるのですが、
小包の宛先は夫名
「小包送ったので受け取ってね」と連絡が来るのは私
というのが結婚当初からの流れでした。
以前は何も考えず「ありがとうございます」と返信をしていましたが、
「親戚づきあいはそれぞれで」と夫婦間で決めてから、夫母にも「○○(夫)さん宛ての連絡は今後は私ではなく、直接本人までお願いします」と伝えていて、夫からもその旨を夫母に伝えていました。
しかし、ここ最近また私に「小包送った」と夫名の小包を私に連絡がきて、ものすごくモヤっとしたのです。
いろんな感情がぶつかり合う

モヤモヤしたのは
「夫に連絡してくださいと言っているのになぜ私に連絡が来るのか?」
「家にいる時間が私の方が長いからという認識だから?」
「私宛の荷物を私の母が送ったときに、送ったよと夫に私母から連絡したことがないのに?」
一方で、
「そんな小さいこと気にしない人が多いって」
「送ってもらってるのに文句言うのはどうなの」
「別にそういう連絡来るのは普通じゃない?」
といった声が頭の中に響いてものすごく葛藤するわけです。
もう本当「暇か」って話なのですが、
他人がどう言おうが私が嫌だって言ってるんだよ
という本音に行きつきまして、
改めて夫母に
・宛先が夫なら夫に連絡してください
・私の母が夫に私宛の荷物を送ったと連絡したりはしないのでずっと不思議だった
・私も仕事をしていて常に家にいるわけではない
ということを連絡して、夫母は快諾してくれました。
なぜ息子宛ての連絡が嫁に来るのか

今回の件は単純に「小包を確実に受け取れる人」に連絡をしてきたのだと思うのですが、とはいえ他人への荷物なら送った本人に連絡するのが一般的だと思います。
息子(夫)あての連絡が嫁に来る原因としては、
・「家のことは女の仕事」という価値観
・息子(夫)に連絡をしても返事が遅い、連絡がこない
があるのではないかと考えます。
親世代では当たり前だった「男は仕事、女は家事育児」という考えでいくと、息子は仕事で忙しいからと嫁に息子周りのフォローすることを自然と求めるでしょうし、
息子(夫)も女性がそういう周りのフォローをするのが当たり前と思っていると、自分側の親戚づきあいすら嫁の仕事だと認識して丸投げするようになります。
よくある「嫁姑問題」は、女性だけの問題ではなく、男性が積極的にかかわらないことで起こったり、
「結婚後は親とは別世帯、守るべきは自分の家族」と線引きできないままでいることで起こることが多いと感じています。
節目節目に「元気にやっています」と夫が夫の親に連絡することで親御さんも安心するでしょう。
そういうフォローがない、または少ないと、寂しさや不安からなぜか嫁に連絡がきて、双方ムキキーという関係になっていくのではないでしょうか。
逆の立場になったらどう感じる?

今回疑問だったのは
嫁に夫宛ての連絡が夫母からくるのが気にならない(むしろ当然)
でも、夫に私母から夫に連絡は行かない(もしやったら違和感)
という点です。
なぜ女性は当たり前で、男性なら違和感に感じるのか。
そこに自分の中にある「ものすごい根深いジェンダー観」を感じる機会になりました。
当たり前に行われてきたことが我慢と犠牲の上に成り立っているものだとしたら、
私の代で終わらせて、子供の世代には「性別関係ない平等の付き合い」を渡していきたいと思います。
おわりに
いかがでしたか?
今回は「夫母からの夫への連絡は嫁が当たり前ではない件」についてお届けしました。

「女は家事育児」って考え、根深いですよね…

生きていくことに性差は関係ないのでゆるっと変えていきたいです
毎回届く小包は、いつも私たち家族を思ってくれる気持ちが伝わってきて、とても感謝しています。
だからこそ言いづらかったのですが、
「あなたのことが嫌なのではなく、その行動をこうしてほしい」と伝えることで双方納得いく結果につながったのではないかと思います。
親元から離れれば子供も別世帯であり、結婚して親戚となっても他人であること。
敬意をもって、これからもいい関係を紡いでいきたいと思った一件でした。
それではまた。